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地球の大気
海進・海退の時代
2012.07.24 *Edit
『海進・海退とは』 海面水準は時代で大きく異なる
◆海面水準の変化
地質学者の調査で、海水準が驚くほど低い(-140m)時期と,現在よりかなり高い(+120m)時期、を繰り返す現象が世界規模で起きていたことがわかった。1万8千年前の最終氷期最盛期には地球全体の気温が低下し、数十万km3の氷が、北欧や北米大陸に氷河・氷床として積み重なった。海水が陸上の氷になり、海水量が減少、海面は約120m低下した。サンゴ礁は地上に取り残され、海岸線は沖へ後退した。この海水準が低下した時代に、陸続きのアジアとアラスカの間(ベーリング陸橋)を通り北アメリカに人類が移住した。日本近海では、東シナ海が大陸と地続きだった頃である。
日本列島の海水準の上昇(海進現象)は、現在の「間氷期」になってから起きた6000年前の『縄文海進』で10mほど海面が上昇した。8~12世紀にかけ『平安海進』で4mほど上昇している。
「縄文海進」と地球温暖化に関する一考察
◆海水面上昇の関東平野:
http://flood.firetree.net/?ll=33.8339,129.7265&z=12&m=40
海面上昇シミュレーション地図:Google地図を使い 海面水準が上昇した場合の海岸線を摸擬。
[■左上:Sea Level rise:0~60m ■縮尺変更 ■右上:世界地域の選択 ■エリア移動]
国単位から町名毎まで、連続的に縮尺を変えながら、海岸線の進退変化を見ることができる。日本の縄文・弥生時代(6000年前頃)は、10m程海面水準が上昇し、関東平野は内陸部まで海岸線が入り込んでいた様子が解る。先の原発事故で話題になった、1000年前の貞観地震の津波は10m程、3.11の三陸沖大地震の最大波高さは40m程らしい。
◆自然災害リスクと防災対策
原発事故検証調査は、政府(畑村委員長)最終報告で一段落した。津波の科学的な知見が問題になっている。現代科学をもって、地球規模の自然現象を議論するには、まだ未解明な点が多すぎる。環境問題で議論された、温暖化、CO2増加、海面上昇など、科学的知見が少なく、想定・推定・予想・予言までが、まかり通る風潮である。
災害対策は必須だが、想定外の事象に、臨機応変な判断、蓄積英知の結集、毅然とした対処行動 など、過去事例にとらわれない応用力がより重要になる。過去事例(判決例)を前提に論理展開を進める弁護士と、過去知見を優先する教育者集団の報告書(事故調)を読んで気に成る処である。
◆海面水準の変化

日本列島の海水準の上昇(海進現象)は、現在の「間氷期」になってから起きた6000年前の『縄文海進』で10mほど海面が上昇した。8~12世紀にかけ『平安海進』で4mほど上昇している。

◆海水面上昇の関東平野:


海面上昇シミュレーション地図:Google地図を使い 海面水準が上昇した場合の海岸線を摸擬。
[■左上:Sea Level rise:0~60m ■縮尺変更 ■右上:世界地域の選択 ■エリア移動]
国単位から町名毎まで、連続的に縮尺を変えながら、海岸線の進退変化を見ることができる。日本の縄文・弥生時代(6000年前頃)は、10m程海面水準が上昇し、関東平野は内陸部まで海岸線が入り込んでいた様子が解る。先の原発事故で話題になった、1000年前の貞観地震の津波は10m程、3.11の三陸沖大地震の最大波高さは40m程らしい。
◆自然災害リスクと防災対策
原発事故検証調査は、政府(畑村委員長)最終報告で一段落した。津波の科学的な知見が問題になっている。現代科学をもって、地球規模の自然現象を議論するには、まだ未解明な点が多すぎる。環境問題で議論された、温暖化、CO2増加、海面上昇など、科学的知見が少なく、想定・推定・予想・予言までが、まかり通る風潮である。
災害対策は必須だが、想定外の事象に、臨機応変な判断、蓄積英知の結集、毅然とした対処行動 など、過去事例にとらわれない応用力がより重要になる。過去事例(判決例)を前提に論理展開を進める弁護士と、過去知見を優先する教育者集団の報告書(事故調)を読んで気に成る処である。
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